2007年 11月 02日
冬がはじまる。 |
唐突ですが、今日は冬がはじまった大事な記念日です。
よって、熱燗をありがたく頂く事にしました*
実は肌寒さを感じる数日前から飲んではいたのですけど・・・、テヘ。
私の住む町はうんとうんと田舎で、
窓から山の景色がみえるほどの場所にいます。
あり余る程のものを享受できる便利なこの世に生まれて、
なぜ私は今ここに…!?と、時々疑いたくもなりますが、
それでもここに暮らし始めてから、
いろいろと私の中で心境の変化やものの見方、
さらには体までもがかわりつつあるようなのです。
ひとつ例えれば、「あ、今日で秋が終わった」とか「今日から春が始まった」とか、
山から伝う風を体に受け、空を眺めると、
季節の変化を一日毎に感じる事ができるようになりました。
そして、どうやら、今日、その日が来たようなのです。
とうとう私の町には冬が始まってしまったようなのです。
空の色はどんよりと薄暗く、
風は重たく勢いを増していました。
これはただごとではない!
秋が終わってしまう!
なんて、秋が終わる寂しさと未練を感じながら、
後ろ向きな思いをしょって背負った私が、
夕方頃、車を走らせていた時です。
私はある小さな偶然に出会ってしまったのです。
たくさんの枯れ葉が舞う公園で、
さわさわと葉がかすれる音が聞こえた瞬間、窓に目をやると、
小学生の男の子が一人、顔を空に向け、両腕を左右に大きく広げて、
空に舞い散る枯れ葉を体全体で受けとめていたのです。
車を走らせていたので、それはとても一瞬の出来事でしたが、
私にとってはとても素敵で美しい景色にみえました。
彼は何を思い、何を感じながら、
冬のはじまりを迎えていたのだろうか、
そんな風に思うと、これから始まる季節も悪くはないと、
彼がぐんと空に顔を向ける様に助けられたような気がしました。
いいかもしれない・・・。
車ばかりの生活をすごしていますが、
私も冬が始まっていくこの大事な季節を、
たまには歩いて散歩をしながら楽しんでみようと思っています。
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by et_coron
| 2007-11-02 02:32
| 日々のこと。